ジェネラル
オブジェクトストレージとは?他のストレージとの違いやサービスの活用場面について解説
オブジェクトストレージとは?他のストレージとの違いやサービスの活用場面について解説
動画ファイルやセンサーデータなど、構造化されていないデータは日々増え続けてきます。そうしたデータを効率的に管理・処理できるのがオブジェクトストレージです。本記事ではオブジェクトストレージの特徴やメリット、活用場面についてわかりやすく紹介します。
オブジェクトストレージとは
オブジェクトストレージとは、その名の通りデータをオブジェクト単位で扱うストレージ(記憶装置)のことです。
従来のストレージはディレクトリ構造でデータを扱うファイルストレージが主流でした。しかし近年は音声データや動画データのようにサイズが大きい、もしくは日々蓄積するメールやセンサーデータのように数が膨大な非構造化データが増えており、従来のストレージではデータの効率的な処理が難しくなっています。
そこで登場したのがオブジェクトストレージです。オブジェクトストレージには主に次のような特徴があります。
- クラウド上で使用されることが多い
- 更新頻度の低い非構造化データの処理に向いている
- データサイズやデータ数の保存制限がない
- 低コストでスケールアウトできる
- メタデータにより多くの情報を付加できる(データの種類や保存期間、コピー回数など)
- データの移動やコピーが容易
オブジェクトストレージではすべてのデータ(オブジェクト)が同じ階層に置かれており、フラットな関係です。各データには一意の識別子が付与され、それによってインデックスを作成しデータを管理します。
ファイルストレージとの違い
ファイルストレージは、データに付加したメタデータ(属性情報)とディレクトリ構造を利用してデータを管理します。
非構造化データを含むさまざまなデータを取り扱える一方で、各データには固有のパス(論理ボリューム名+ディレクトリ名+フォルダー名+ファイル名)が与えられるため、利用者はパスを記憶しなければなりません。
またディレクトリには容量制限があるため、大規模なデータを管理したり、データ量に合わせてストレージをスケーリングするのは困難です。
ブロックストレージとの違い
ブロックストレージは、ブロック単位でデータを管理します。ブロックとは論理ボリュームを固定長で分割したもので、それぞれのブロックに固有の番号が与えられています。
データはアドレス(論理ボリューム名+ブロック番号)で管理され、サイズが統一されているため、高速での読み書きや送受信に向いています。一方で非構造化データの扱いには不向きで、メタデータを付加することもできません。
オブジェクトストレージのメリット
オブジェクトストレージにはさまざまなメリットがあります。
メリット① 拡張性が高い
オブジェクトストレージはデータをフラットな関係で保管します。ストレージ内にディレクトリやパーテーションが作られないため、ハードウェアを追加するだけで簡単に拡張可能です。
メリット② 効率が良い
オブジェクトストレージは、データの管理方法がシンプルです。パスを使用しないため簡単にデータを扱うことができます。データの読み書きはもちろん、移動やコピーも他のファイルシステムと比較して効率的です。
メリット③ 安全性が高い
オブジェクトストレージでは、データは自動的に複製されます。複製されたデータは複数のハードウェアに保存できるため、災害や事故に巻き込まれた際もデータ損失のリスクを抑えることが可能です。
メリット④ 低コスト
オブジェクトストレージは実際に使用しているストレージに対し費用が発生するため、他のファイルシステムと比較して低コストで運用できます。
メリット⑤ インターネットと親和性が高い
HTTPS上のREST APIでデータ操作を行うオブジェクトストレージは、インターネットとの親和性に優れています。オンラインサービスの活用がますます増えている今日、オブジェクトストレージを活用できる場面は広がっていると言えるでしょう。
オブジェクトストレージのサービス活用場面
オブジェクトストレージを活用できる場面は広がっている、と説明しましたが、具体的にオブジェクトストレージはどのような場面で活用されているのでしょうか。ここでは代表的な3つのケースを紹介します。
活用場面① データの共有
オンライン上で活用されることの多いオブジェクトストレージは、データを複数人で共有し、共同で利用する場面に向いています。ビジネスの効率化にも役立つと言えるでしょう。
活用場面② バックアップ
オブジェクトストレージはスケーリングが容易でコストが安いため、各種データのバックアップやアーカイブ用途にも向いています。以前は磁気テープなどにバックアップするのば一般的でしたが、オブジェクトストレージならバックアップしたデータを即座に取り出すことも簡単です。
活用場面③ データ分析
オブジェクトストレージは膨大なデータを簡単に出し入れできるため、データ分析が容易になります。そのままでは利用が難しいデータを分析によって有効活用すれば、ビジネスを有利に進めることができるでしょう。
まとめ
今日、ビジネスで利用されるデータの種類やサイズはますます増え続けています。そのようなデータを効率的に活用するには、拡張性に優れ、コストの安いオブジェクトストレージの利用が欠かせません。ぜひ、自社のニーズに合ったオブジェクトストレージサービスを見つけてください。
オブジェクトストレージ
セキュリティ
デメリット
メリット
the bucket
動画ファイルやセンサーデータなど、構造化されていないデータは日々増え続けてきます。そうしたデータを効率的に管理・処理できるのがオブジェクトストレージです。本記事ではオブジェクトストレージの特徴やメリット、活用場面についてわかりやすく紹介します。
オブジェクトストレージとは
オブジェクトストレージとは、その名の通りデータをオブジェクト単位で扱うストレージ(記憶装置)のことです。
従来のストレージはディレクトリ構造でデータを扱うファイルストレージが主流でした。しかし近年は音声データや動画データのようにサイズが大きい、もしくは日々蓄積するメールやセンサーデータのように数が膨大な非構造化データが増えており、従来のストレージではデータの効率的な処理が難しくなっています。
そこで登場したのがオブジェクトストレージです。オブジェクトストレージには主に次のような特徴があります。
- クラウド上で使用されることが多い
- 更新頻度の低い非構造化データの処理に向いている
- データサイズやデータ数の保存制限がない
- 低コストでスケールアウトできる
- メタデータにより多くの情報を付加できる(データの種類や保存期間、コピー回数など)
- データの移動やコピーが容易
オブジェクトストレージではすべてのデータ(オブジェクト)が同じ階層に置かれており、フラットな関係です。各データには一意の識別子が付与され、それによってインデックスを作成しデータを管理します。
ファイルストレージとの違い
ファイルストレージは、データに付加したメタデータ(属性情報)とディレクトリ構造を利用してデータを管理します。
非構造化データを含むさまざまなデータを取り扱える一方で、各データには固有のパス(論理ボリューム名+ディレクトリ名+フォルダー名+ファイル名)が与えられるため、利用者はパスを記憶しなければなりません。
またディレクトリには容量制限があるため、大規模なデータを管理したり、データ量に合わせてストレージをスケーリングするのは困難です。
ブロックストレージとの違い
ブロックストレージは、ブロック単位でデータを管理します。ブロックとは論理ボリュームを固定長で分割したもので、それぞれのブロックに固有の番号が与えられています。
データはアドレス(論理ボリューム名+ブロック番号)で管理され、サイズが統一されているため、高速での読み書きや送受信に向いています。一方で非構造化データの扱いには不向きで、メタデータを付加することもできません。
オブジェクトストレージのメリット
オブジェクトストレージにはさまざまなメリットがあります。
メリット① 拡張性が高い
オブジェクトストレージはデータをフラットな関係で保管します。ストレージ内にディレクトリやパーテーションが作られないため、ハードウェアを追加するだけで簡単に拡張可能です。
メリット② 効率が良い
オブジェクトストレージは、データの管理方法がシンプルです。パスを使用しないため簡単にデータを扱うことができます。データの読み書きはもちろん、移動やコピーも他のファイルシステムと比較して効率的です。
メリット③ 安全性が高い
オブジェクトストレージでは、データは自動的に複製されます。複製されたデータは複数のハードウェアに保存できるため、災害や事故に巻き込まれた際もデータ損失のリスクを抑えることが可能です。
メリット④ 低コスト
オブジェクトストレージは実際に使用しているストレージに対し費用が発生するため、他のファイルシステムと比較して低コストで運用できます。
メリット⑤ インターネットと親和性が高い
HTTPS上のREST APIでデータ操作を行うオブジェクトストレージは、インターネットとの親和性に優れています。オンラインサービスの活用がますます増えている今日、オブジェクトストレージを活用できる場面は広がっていると言えるでしょう。
オブジェクトストレージのサービス活用場面
オブジェクトストレージを活用できる場面は広がっている、と説明しましたが、具体的にオブジェクトストレージはどのような場面で活用されているのでしょうか。ここでは代表的な3つのケースを紹介します。
活用場面① データの共有
オンライン上で活用されることの多いオブジェクトストレージは、データを複数人で共有し、共同で利用する場面に向いています。ビジネスの効率化にも役立つと言えるでしょう。
活用場面② バックアップ
オブジェクトストレージはスケーリングが容易でコストが安いため、各種データのバックアップやアーカイブ用途にも向いています。以前は磁気テープなどにバックアップするのば一般的でしたが、オブジェクトストレージならバックアップしたデータを即座に取り出すことも簡単です。
活用場面③ データ分析
オブジェクトストレージは膨大なデータを簡単に出し入れできるため、データ分析が容易になります。そのままでは利用が難しいデータを分析によって有効活用すれば、ビジネスを有利に進めることができるでしょう。
まとめ
今日、ビジネスで利用されるデータの種類やサイズはますます増え続けています。そのようなデータを効率的に活用するには、拡張性に優れ、コストの安いオブジェクトストレージの利用が欠かせません。ぜひ、自社のニーズに合ったオブジェクトストレージサービスを見つけてください。