S3オブジェクトロックでイミュ―タブル(不変)機能
本番環境へ即座に展開できる、イミュータブル(不変)なバックアップを作成し、データをランサムウェア攻撃や不慮の削除・改ざんから保護
オブジェクトロックとは?
最も安全にデータを保護する方法として、ネットワークからバックアップを物理的に隔離し、「テープバックアップ」と呼ばれる「エアギャップ」を作ることが最善だと考える人も多いでしょう。しかしこの方法では、ランサムウェア攻撃や人的ミスが生じた際にデータを迅速に復元する必要がある場合に、実用的な対処ができません。
一方、S3オブジェクトロックは、現代に適したエアギャップを提供します。つまり、暗号化・ハッシュ化によって論理的なエアギャップに相当するものを作り、データを不正に変更または削除することを禁止するのです。対象のオブジェクトは、アプリケーションによって個別に、またはWasabiイミュータブルバケット機能を通して、包括的なポリシーの一部として保護されます。これにより、システム管理者であっても、いかなる方法でもデータへの削除や変更を行うことができなくなります。
Wasabi S3オブジェクトロックにより、データは安全にオフサイトへ保管されます。また、バックアップにアクセスもスムーズに行えます。
イミュータブルなバックアップにS3オブジェクトロックが最適な理由
悪質業者への対処、データの証拠保全と規制遵守、ヒューマンエラーによるデータの損失など、多くの要因に対処しながらデータを保護するのは非常に困難なことです。オブジェクトロックでは、不正または偶発的なデータの変更・削除が禁止され、安全にデータを作成することができます。オブジェクトロックされたデータは暗号化できないため、悪意のある第三者による不正利用も防ぎます。
また、複数年の保管が必要な場合、固定の期間を設定することでガバナンスやコンプライアンスの要件を満たし、資産を安全に保護することができます。オブジェクトロックで保護期間を指定すると、その間はすべてのファイルに対する不要な変更・削除が禁止されます。Wasabiをご利用のお客様は、この機能を追加費用なしでご利用いただけます。
Wasabi Hot Cloud Storageでデータを保護する準備はできましたか?
書き換え不能のストレージでバックアップをランサムウェア攻撃から保護する
バックアップは、サーバー犯罪者の標的となりやすい資産です。プライマリシステムとバックアップの両方が暗号化された場合、そのデータを復元する対価として膨大な金銭を要求することができるためです。WasabiのS3オブジェクトロックとイミュータブルバケット機能では、Wasabiクラウドに保存されたデータの変更・削除が禁止されます。これにより、仮想的なエアギャップが完成し、サイバーセキュリティに対する徹底的な防御アプローチに更なる安全がもたらされます。
また、他社とは異なり、イミュータブルなストレージを作成する機能は無料で提供され、APIリクエストなどをはじめとする追加料金もかかりません。
Wasabiによってランサムウェア攻撃のリスクを軽減する方法
VeeamおよびWasabiのソリューションを活用し、3-2-1-1-0バックアップ戦略にオブジェクトロックを取り入れる
Veeam Backup & Replicationでは、バックアップをオンサイトに保存できるほか、リカバリも高速に行えます。また、バックアップデータをイミュータブル機能が搭載されたWasabiのクラウドストレージにコピーすることも可能です。これにより、悪意ある行為や不慮の削除から、追加費用なしでデータを保護することができます。
S3オブジェクトロックのイミュータブル機能をサポートする、認証済みのパートナー
S3オブジェクトロックについて、よくあるご質問(FAQ)
オブジェクトロックとは、Wasabi Hot Cloud Storageに搭載されている機能です。この機能を使うことで、ユーザーが設定した一定の期間中、特定のオブジェクトをアプリケーションやユーザーによって変更・削除されない「イミュータブル」な状態に指定することができます。
Object Lockでは、個々のオブジェクトごとに不変性と保存期間をカスタマイズすることができますが、Immutable Bucketでは、すべてのオブジェクトが同じ不変性と保存期間を共有します。 このようなきめ細かな制御が可能な Object Lock は、バックアップデータのように、保護が必要だがライフタイムで変化する可能性があるデータに最適なソリューションと言えます。 イミュータブルバケットは、アーカイブやプライマリーデータストレージなど、データの長期的な保護に最適なバケットです。
コンプライアンスモードでは、保護されたファイルやオブジェクトは、いかなるユーザーやWasabiエンジニアによっても上書きされることはありません。 コンプライアンスモードでロックされたオブジェクトは、その保持期限を短縮することができず、その保持期限が切れるまで不変のままとなります。 ガバナンスモードでは、アカウントのルートユーザーなど、特別な権限を持つユーザーのみが保持設定を減らすことができます。 これにより、必要に応じて一部のユーザーに対して特別な権限を付与することができます。
WasabiでS3 Object Lockを使用する場合、追加料金はかかりません。