エネルギー産業:石油、ガス、電力、公共事業
大量のデータを保有し、コストパフォーマンスに優れた高性能なストレージが求められる業界
昨今のエネルギー産業では、モノのインターネット(IoT)、そしてインダストリアル IoT(IIoT)が多く取り入れられています。例えば、機器やセンサーを通して、工事現場の掘削プラットフォームや一般住宅のスマートメーターなど、あらゆるものが監視・制御されています。ここから生成される大量のデータは、保管し、必要なときに簡単にアクセスできるようにする必要があります。
Wasabi Hot Cloud Storageは、安価で高速、安全かつ拡張性の高いソリューションを提供します。さらに、エネルギー企業が保有する全データを保存し、いつでも必要なデータにアクセスできる環境を提供します。
はじめに
エネルギー分野に関わる多くの企業では、データを利用して効率性・収益性の向上に役立てています。例えば、 石油・ガス会社では、地質学や地球物理学をはじめ、シミュレーションやプロセスの最適化に至るまで、あらゆる場面でデータが必要とされています。また、公益事業会社では、高度計測インフラ(AMI)、つまり「スマートメーター」からデータを収集し、電力消費の動向を把握するとともに、節約につながる取り組みを模索しています。発電事業では、送電網の維持や再生可能エネルギーによる発電量を増やすためにデータが活用されています。
こういった事業に使われる機器やセンサーは、常にデータを収集しています。例えば、15分間隔でデータを報告するスマートメーター1台で、1年に400MBのデータを生成すると言われています。つまり、100万人のAMI利用者を抱える電力会社は、年間400TBのデータを生成することになります。2017年末の時点で、米国だけでもスマートメーターの設置台数は約7900万台に達しています。
このような貴重なデータは、従来のオンプレミスやクラウドサービスを使用して保存しようとすると、高額なコストがかかってしまいます。Wasabiはこれに代わって、ストレージ階層を必要とせず、安全で無限に拡張可能なクラウドストレージを実現しました。価格も、他社より80%安い値段で提供しています。また、他社よりも高速なパフォーマンスと11 x 9 (99.999999999%)のオブジェクト耐久性を提供し、データの損失を防ぐことができます。
さまざまなデータ関連技術を活用するエネルギー企業
モノのインターネット
IoTという用語が広まる以前から、エネルギー分野では殆どの企業がこの技術を活用していました。IoTはAMIの中核を担うものであり、この技術を取り入れたスマートセンサーは、多くの電力会社が設置を推奨しています。また、電力系統、風力発電所、太陽光発電所などの監視にもIoTは欠かせません。さらに、石油・ガス会社では、掘削作業用の監視装置や、石油・ガス探査、パイプラインの監視に多数のセンサーが利用されています。
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人工知能・機械学習
IoT技術は、人工知能(AI)や機械学習(ML)に活用するデータの収集にも役立ちます。発電設備の予知保全、送電網の効率化と安定化、天然資源に関する調査、エネルギー消費量の監視などをはじめ、あらゆる分野でAI・ML技術が適用されています。
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監視
エネルギー企業は、貴重な(そして、潜在的な危険を含む)資産を多く保有しています。 変圧器、変電所、太陽電池アレイなど、屋外にありながらフェンスで囲っただけの設置物も多くあります。 さらに、原子力発電所や石油プラットフォームは、明らかに危険性の高い施設です。 そのため、不正な侵入がたった一度発生しただけでも莫大な損害が発生し、安全上のリスクとビジネスの中断を招く可能性があるのです。 エネルギー企業では侵入者を常に監視するシステムを取り入れ、その過程で大量のデータ(特にビデオ)を生成しながら資産を保護しています。
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エネルギー産業におけるWasabiの貢献
再生可能エネルギーの予測
世界中で化石燃料の使用量を削減する動きがみられるなか、風力や太陽光などの再生可能エネルギーはますます重要なエネルギー源となりつつあります。 2008年、再生可能エネルギーは世界の総電力量の18.5%を占め、そのほとんどが水力発電によるものでした。 その後、風力発電と太陽光発電の普及に伴い、10年の数値は約25%に達しています。 (そのうち、風力発電は399ギガワット、太陽光発電は375ギガワット)
これは、環境にとっては良い傾向です。 ただし、風力発電も太陽光発電も天候に左右されるため、一定期間にどれだけの電力が得られるかを正確に把握することは困難です。 しかし、昨今のエネルギー企業は、収集した気象データ、IoT、人工知能を組み合わせることで再生可能エネルギー源からのエネルギー出力を予測しています。また、それに応じて他のエネルギー源からの生産を調整し、効率を最大化することができるようになってきているのです。
Wasabiは、エネルギーに関連するアプリケーションに必要なデータをすべて保存できる、効率性と費用対効果の高いソリューションを提供します。AWS S3よりも80%安価で、他社よりも高速なWasabiは、手頃かつ高性能な選択肢として、オンプレミスのストレージや第一世代のクラウドプロバイダーに代わる存在となります。また、11 x 9(99.999999999%)のオブジェクト耐久性により、災害などで貴重なデータが失われる心配もありません。
石油・ガスに関する調査と生産
石油・ガス業界の幹部を対象とした調査では、81%がビッグデータ収集を2018年の優先事項トップ3に掲げ、石油・ガスの調査と生産の効率化に役立てたいと考えていることが明らかになりました。 2012年にIDC Energyが行った調査では、石油・ガス企業に勤めるウ回答者の70%がビッグデータの活用法を把握していなかったことを考えると、これは大きな飛躍と言えます。
ビッグデータと分析を活用すると、石油・ガス企業の生産量は6%から8%向上すると言われています。 さらに重要なのは、データを可視化する技術などが、石油の探索に役立つことです。 “Towards Data Science”に寄せられたDeena Zaidi氏のブログ(英語)では、「深海油井の掘削には1億ドル以上の費用がかかることが多いため、間違った場所に見当をつけるわけにはいかない」いう指摘があります。
そのような大金がかかっている以上、石油・ガス企業に貴重なデータを捨てるという選択肢はありません。Wasabiを使えば、他社よりも80%安い価格で必要なだけのデータを保存できるほか、他社よりも高速なパフォーマンスが実現します。これにより、可視化を促進するアプリケーションなど、大量のデータに素早くアクセスする必要がある場合に役立てることができます。
運用における効率性
エネルギー産業では、多くのインフラが遠隔地にあるため、定期的なメンテナンスにもコストがかかります。 このようなインフラには性能を監視するセンサーが取り付けられていることが多く、企業はデータを収集・保存し、それを分析することで性能のばらつきを検出することが可能になっています。 このような高度な分析能力により、特定の機器に修理が必要な問題が発生するタイミングを特定することができます。
このような予知保全を実現することで、エネルギー企業は定期的にメンテナンスを行う場合よりも大幅なコストを削減することができます。 しかし、予知保全を正確に行うためには、膨大な量のデータを保存しておく必要があります。
ここWasabiを使うことで、無限のデータをストレージに保存し、いつでもすぐに利用できるようになります。 価格もAWS S3より80%安いため、エネルギー企業はクラウドストレージへ投資した効果をすばやく実感することが可能になります。
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