ヘルスケア&ライフサイエンス

より多くのデータを保存し、 人命救助につなげる

もし、破棄してしまったデータの中に治療法があるとしたら?

テクノロジーの進化は、病院や医療システムにおける施設の運営、患者に対するケアなどを大幅に改善してきました。 それとともに増大しているのが、臨床研究、デジタル画像、患者に関する大量のデータです。そのため現在では、安全で、コンプライアンスに準拠しており、常にアクセス可能な環境を保ちながらコスト効率よくデータを管理・保管するIT能力が求められています。

HIPAAの要件を満たすWasabi Hot Cloud Storage
従来のオンプレミスストレージや、第一世代クラウドストレージサービスは、巨大なデータセットを保存するには高額なコストがかかり、システムも複雑すぎる傾向にあります。 Wasabiは、HITECHおよびHIPAAに完全に準拠した、安全かつ次世代クラウドストレージを提供します。

Wasabiでは、ストレージのコストを削減するためにデータを破棄したり、複雑なストレージ階層に対応したりする必要はありません。 どのような場合においても、すべてのデータを高速かつ1つにまとまったストレージ階層に保存することができます。

価格

ペタバイト規模での容量を増やすことが可能なうえ、 他社と比べて80%安価な価格を実現しました。

パフォーマンス

データ保存にかかる時間を削減することで、患者と向き合う時間が増えます。

保護

イミュータブル機能で、管理ミスやハッカーによる攻撃、HIPAA違反からデータを保護します。

簡素化

ストレージ階層を管理する時間を減らし、戦略的な取り組みに時間を割くことができます。

拡張性

エグレス料金やAPIリクエストにかかるコストが不要で、拡張性を備えた単一のクラウドストレージが提供されます。

コンプライアンス

HIPAAおよびHITECHのデータプライバシー規制をすべて遵守しており、安心してデータを保管できます。

 

ライフサイエンスの進展に向けて

2018年は、ビッグデータに関する技術が大きく進歩し、Wasabiにとってだけでなく、ヘルスケアおよびライフサイエンス業界全体にわたって素晴らしい年となりました。 2018年度Bio-IT World Conference and Expoで発表された最新情報をご覧ください。

Wasabiの活用法

業界内での使用例

バックアップと復元
米国の医療機関で Wasabi を利用すると、コンプライアンス要件を満たす形式で電子カルテのバックアップを取り、アーカイブ化することができます。Wasabi は HIPAA(医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律)および HITECH(経済的および臨床的健康のための医療情報技術法)の規制に準拠しているため、プライマリストレージ、バックアップストレージに最適です。

データ分析
オフラインやオフサイト保管のデータの取り出しに時間がかかると、医療研究者やビジネスアナリストの作業に支障がでる確率が高くなります。業務の改善や患者の治療にスムーズに行うには、保存されたデータへすぐにアクセスし、処理・分析できる環境が必要なのです。Wasabi Hot クラウドストレージは、すべてのデータをアクティブデータとして、非アクティブアーカイブの価格でご利用いただけます。

医療におけるIoT
スマートセンサーによる患者の遠隔監視や医療機器の統合など、医療分野におけるモノのインターネット(IoMT)は患者ケアと病院運営に革命を起こす存在です。IoMT に最も期待されることは、デバイスを相互接続することで、長期にわたって生成されるデータのすべてを分析できることかもしれません。
Wasabi は、膨大な量にわたるデータを手頃な価格で保存することができるソリューションを提供します。

Wasabiは、低コストで利用できる高性能な単一のソリューションであり、3種類のデータ保存に対応しています。

  1. アクティブデータ:作成または使用するオペレーティングシステムやアプリケーションから容易に見ることができ、ユーザーがすぐにアクセスできる。
  2. アクティブアーカイブ:オンラインで即座に利用可能な保存データ。 オフラインや遠隔地からの復元や再構築を必要としない。
  3. 非アクティブアーカイブ:使用頻度やアクセス頻度が低い保存データ。 従来はテープに記録し、オフサイト保管していたもの。

ヘルスケア&ライフサイエンス分野での使用例

最先端のスマートな医療機器、低コストで大量のデータが得られるゲノム解読、解像度が非常に高い医療画像など、私たちは日々、膨大なデータを生成しています。こういったデータは、保存にかかるコストが高いが捨てるには貴重すぎるという特徴があり、そもそも破棄自体が禁止されているものも多くあります。

IDCの調査によると、ヘルスケアのデータ量は2020年までに2.3ゼタバイト(ZB)に達すると見込まれています。

  1. 出典:“Driving Data Growth in Healthcare: Challenges and Opportunities for IT(ヘルスケアにおけるデータ増加を推進する:ITの課題と可能性)”、 IDC/EMC、2014年

ゲノミクス

ヒトゲノム解析は、医療において高度な個別化を実現します。 医療従事者は、ゲノム配列のデータを通して、ひとりひとりの患者に効果がある薬(もしくは効果的でない薬)を正確に予測することができます。

しかし、ひとつのヒトゲノムにつき100ギガバイトもの記憶容量が必要とされています。 さらに、2025年までには、ヒトゲノムデータを保存するために必要な容量は40エクサバイトにものぼると推定されています。 患者のゲノムデータはいつ必要になるか分からないため、当面使っていないデータであっても、医療従事者が勝手にテープや第二、第三のストレージに移すわけにはいきません。 医療機関では、すべての患者のデータをいつでも取り出せるようにしておく必要があるのです。

Wasabi Hot Cloud Storageでは、単一の層にまとめてデータを保存することができます。そのため、従来のストレージにありがちな多層の複雑なシステムや、分かりにくいコストパフォーマンスに悩まされることがありません。 また、Wasabiに保存されたデータはすぐに利用することができるうえ、他社と比べて80%低い値段を実現しました。 データは静止時も移動時も暗号化され、HIPAAおよびHITECHの全規制に準拠しています。 さらに、システムがクラウドにあることで、拡張が無限に可能となり、設備投資や保守費用なども必要ありません。

大規模ゲノムコホート研究に向けた大幅な節約
全ゲノム配列決定にかかるコストが下がり続けていることを鑑みると、大規模コホートゲノム解析から得られるデータは計り知れない量になると思われます。ですから、ストレージに関する課題は今後も増える可能性があると言えます。 10万人の患者を対象にしたゲノムプロジェクトを行った場合、約20ペタバイト(PB)の情報が生成されます。 この20PBをAWS S3ではなくWasabiに保存すれば、最大で400万ドルのコストを節約することができます。

医療画像と記録

最近の病院やヘルスケア施設では、高感度カメラ、光波や電子顕微鏡、3Dマンモグラフィーや超音波ホログラフィーなどが活用されています。これらは高解像度で大きなサイズのファイルを生成するため、データ保存に困る場合がしばしばあります。

多くの組織では、「すべてを保存する」ことで複雑なコンプライアンスに対応しています。 そして、データの保存にかかるコストを軽減するために、複雑なストレージ層とデータライフサイクル管理ソリューションが導入されています。 しかし、階層のあるストレージの場合、医師や研究者が定期的にアクセスする必要があるものと、安全にコールドストレージに保管できるものを見極めるのが難しく、コストもかさむことになります。

Wasabiは、大規模な非構造化コンテンツである医療画像に最適なソリューションです。 Wasabiは無限に拡張可能で、画像の数・解像度を問わず対応することができます。 ストレージへの投資はCAPEXからOPEX化され、財務状況が改善します。 そして何より、すべてのデータがオンラインで、瞬時にアクセス可能な状態になります。

医療分野におけるモノのインターネット (IoMT)

コネクテッド医療機器や自宅で着用できる医療機器から得られるリアルタイムの診断データは、医療に革命をもたらすと期待されています。 例えば、長期的または慢性的な症状を持つ患者は、自宅にいてもコンディションを医者に確認してもらうことができます。 情報へのアクセスも即座にできるため、診断と対応時間が短縮されます。 しかし、医療分野におけるモノのインターネット(IoMT) の最大の可能性は、これらの機器が長期にわたって生成するすべてのデータを保存・分析する能力にあると思われます。

機器の相互接続による医療の改善と保存データの増加
アメリカ国立医学図書館(the U.S. National Library of Medicine)によると、1170億ドルものIoT産業のうち、今後3年以内に40%が医療関連になると予想されています。 IoMTによって、データはエクサバイト規模で増加すると思われます。また、一部に関してはコンプライアンス規制に従い、保存が義務づけられることでしょう。 ここで、すべてのデータが保存できる場合を想像してみてください。 アーカイブとして保存された膨大な医療データを分析や機械学習に活用することができるとしたら、どんな躍進がもたらされるでしょうか?

新たな経済性をもたらすクラウドストレージ
従来のクラウドストレージ技術ですべてのデータを保存しようとすると、コストがかかりすぎます。 しかし、Wasabiは次世代クラウドストレージです。 ペタバイト、エクサバイトの世界に特化して設計されたWasabiは、類のないパフォーマンスを前代未聞の価格で提供します。

クラウドで実現する医療のコラボレーション

Wasabiのクラウドストレージは、医療機関、製薬会社、医療機器メーカーに対して、ストレージに伴う複雑さとコストを軽減するとともに、それぞれの連携やデータ共有にも役立ちます。

  • Wasabiを中心的なデータリポジトリとして活用することで、別々のチーム間における共同での研究・診断、情報共有に役立てることができます。
  • 大規模なゲノミクスプロジェクトにおいて、複数の研究者が協力し、発見のペースを加速することができます。
  • 国際的な機器メーカー同士が地域を超えてデータを共有することができ、ビジネスパフォーマンスの向上につながります。
  • 個々の医療機関の間で電子医療記録(EMR)や電子健康記録(EHR)の共有を合理化し、患者の体験を向上させることができます。
  • 臨床医がリモートで医療画像や診断レポートを共有することで、生産性を高め、患者ケアが改善されます。

HIPAAとHITECHのコンプライアンスを遵守する形で医療記録のバックアップを行う

米国の医療機関は、Wasabiを使用して電子医療記録をバックアップすることで、コンプライアンス監査にいつでも対応できるようになります。 WasabiはHIPAAおよびHITECHの規制に準拠しているため、プライマリストレージ、バックアップストレージとしてのご利用に最適です。

Wasabiは、HIPAAにおける患者のプライバシーとデータセキュリティの要件を考慮し、セキュリティのベストプラクティスに従って構築・管理されています。 また、Wasabiのセキュリティアーキテクチャ、システム、プラクティスは、コンプライアンスサービスの世界的企業であるSchellman & Companyの監査を受けており、HIPAA、HITECHのセキュリティおよびプライバシー規則に準拠しているという認証を受けています。

ランサムウェア攻撃から病院・医療・患者データを保護する

医療機関はランサムウェア攻撃の格好の標的です。 Wasabiのイミュータブル機能を通して、臨床医やその他のクライアントが必要とするデータがどのように保護されているかをご確認ください。

まずは30日間の無料トライアル

登録は簡単。トライアル中はいつでも解約(キャンセル)することができます。

  • ✅ 最大1TBのデータを30日間保存できます
  • ✅ トライアル期間終了後の自動更新なし
  • ✅ クレジットカード不要